証拠金維持率とは、FXで取引をするために預け入れた資金(証拠金)に対して、実際に取引している金額の割合のことを言います。
証拠金維持率は、取引ツールで自動的に計算されリアルタイムで表示されていますが、具体的な計算方法についてご紹介します。
証拠金維持率の計算方法
証拠金維持率の計算式は具体的に下記の通りです。
例1
- 証拠金: 200,000円
- 必要証拠金: 40,000円
(必要証拠金の算出方法)
[100.00円(ドル円)×10,000通貨×1ロット÷25倍(レバレッジ)=40,000円]
資金(証拠金) 必要証拠金 証拠金維持率
200,000円 ÷ 40,000円 = 500%
上記の計算により、資金(証拠金)が20万円で必要証拠金が4万円の場合は、証拠金維持率が500%となります。
例2
もし、ドル円の為替レートが99円になった時の計算式は下記の通りです。
資金(証拠金) 評価損益 必要証拠金 証拠金維持率
(200,000円 - 10,000円) ÷ 40,000円 = 475%
証拠金維持率は、自分で計算しなくても各FX会社の取引ツールに自動で表示されます。
証拠金維持率は、ある一定の割合を下回ると損を確定する注文(ロスカット)が自動的に執行されます。
例2では評価損が発生してしまった為、証拠金維持率が下がってしまいました。証拠金維持率は高いほど口座の状況が安全な状態であり、評価損がどんどん増えて証拠金維持率が低くなるとロスカットが執行されてしまうので注意が必要です。
ロスカット率はFX会社各社によって違いますが、国内FX会社では一般的に100%を下回るとロスカットになることが多いです。
その為、ロスカットにならないように余裕のある証拠金維持率を維持することが大切です。
特に初心者の方は証拠金維持率をよく監視して取引するようにしましょう